修習体験レポート

77期 Uさんの修習体験レポート ~導入修習編~

目次
  • 導入修習の授業について

  • 全体の感想・得られたもの

  • 悩んだことや、苦労したこと

  • これから修習生になる方へ

  • 導入修習の授業について

  • 一番印象に残った、または役立つと感じた授業と内容について教えてください

  • 刑事共通演習基礎(公判前整理手続)です。模擬記録を用いて公判前整理手続の各過程の実演を行う授業であり、必要的とされている裁判員裁判対象事件をもとにしているため、法曹三者いずれになるとしても重要な内容です。刑裁・検察・刑弁教官がそろい踏みで授業を行うため、知識面はもちろん、各立場によっての考え方の違いや気を付けるべきポイントを知ることができるため、大変有意義でした。

  • 全体の感想・得られたもの

  • 導入修習の全体を通しての感想や、そこで得られたものを教えてください

  • 3週間という短い期間で、実務修習前に行うべき授業を詰め込んでいるため、テキストなどの内容でも特に重要な部分が授業では触れられることになります。導入修習で教えられることは、実務修習におけるミニマムの知識であるから、さらなる研鑽は必要になりますが、司法研修所は何を学んでほしいかの指針をここで出してくれているものだともとらえられます。他の修習生との交流もあるため、なかなか勉強の時間が取れない修習生も多いですが、講義時間は大切にしてほしいです。

  • 悩んだことや、苦労したこと

  • 導入修習中に悩んだことや、苦労したことを教えてください

  • 他の修習生、特にA・B班が別の修習生とは導入修習が最後の機会となるため、いろんな修習生と触れ合う機会を大切にしてほしいと思います。ただし、いずみ寮などは声の響く環境であるため、時間や声量などには十分気を付けなければなりません。また、志望していない職業の教官との接し方には悩むところがありました。教官がみな積極的に修習生に絡みにきていただけるだけに、負い目を感じる部分もありました。

  • これから修習生になる方へ

  • メッセージやアドバイスをお願いします

  • 司法修習生という立場は、待遇の問題等も取りざたされますが、良いことも大変多いものであるということを、(よほどのことがない限り)感じる人が多いのではないかと思います。いずれかの職を選ぶにもかかわらず、いわば「手の内」を存分に見せてくれる機会は、他の職種にはそうないものであるので、一つのきっかけを大切にしてみてはいかがでしょうか。