導入修習で一番印象に残った授業は、刑事弁護科目で行った、模擬接見の実演です。その授業では、修習生の何名かが、教室の前で接見のデモンストレーションを行いました。
導入修習の序盤に行われた授業だったので、他の修習生との仲もまだ深まっておらず、その中で行う実演はとても緊張しました。
そのような状況でも、社会人経験のある方など、これまでの経験を活かして、お手本のような実演を行う修習生も複数名おり、能力の高さに驚きました。

導入修習では、実務修習が始まる前に、修習生同士で交流する機会を持つことができたのがよかったです。導入修習のクラスは、基本的に地域ごとに分かれており、授業ではディスカッションの時間も用意されています。したがって、同じ修習地や、近隣の修習地に配属される修習生と、交流を深めることができました。
その結果、実務修習が始まってからも、同じクラスの人と旅行に行ったり、修習地を訪問し合ったりして、余暇を楽しむことができています。

導入修習では、新しい環境に適応するのに苦労しました。私は、寮生活の経験や、月曜から金曜まで研修を受けるという経験がなかったので、特に大変でした。
また、事実認定や、民事執行・民事保全といった、これまであまり学修してこなかった分野の授業では、予習、復習に追われることになり、それも大変でした。

修習では、修習同期、教官、そして実務修習地でお世話になる実務家の方など、新たな出会いを数多く経験することができます。また、実務修習地では、10ヶ月弱という短い期間ではありますが、イベントに参加したり、飲み会を行ったりと、楽しい思い出を作ることもできます。修習は、貴重な経験のできる場だと思うので、それを最大限活用してほしいと思います。