就職活動体験レポート

20代 Dさん 企業系法律事務所の就職活動レポート

INDEX
  • プロフィール

  • 就職活動について

  • 面接について

  • 就職先について

  • 後輩になる方々へ

  • プロフィール

  • 年代:20代/性別:女性

  • 就職活動について

  • ■企業系法律事務所の就職活動では、どこから情報を得ましたか

  • ホームページ、ひまわり求人求職ナビ、その他の求人情報サイト、大学・大学院、友人・知人や先輩、弁護士会の合同説明会

  • ■企業系法律事務所に応募した数・内定を獲得した数を教えてください

  • 応募した数:5所以上
    内定を獲得した数:1所

  • ■応募先の選定にあたり、軸にしたことを教えてください

  • ①多種多様な取扱分野があること、②20~50名ほどの所属弁護士がいること、③事務所の雰囲気、先生方の人柄・相性、を軸として応募先を検討しました。
    私は、知的好奇心が旺盛なため、様々な種類の案件を通じて、法律に限らずあらゆる分野の知識を身に付けたいと考えていました。そこで、特定の分野に特化した事務所よりも、多種多様な案件を幅広く取扱う事務所を希望しました。また、弁護士の基盤を形成する際には、最初に所属した事務所の方針が強く影響します。案件処理の方法は、弁護士によって様々であるため、中規模程度の所属人数で、色々な先生と共に仕事ができ、仕事の手法を学ぶことができる環境を希望しました。さらに、長期的に仕事を進める上では、職場環境と人間関係が特に重要であると考えているため、事務所全体の雰囲気や、先生とお話ししたときの相性を大切にしていました。

  • ■企業系法律事務所に応募した理由を教えてください

  • コロナ禍に多数の会社の倒産報道をみて、事業再生・倒産分野に興味を持ちました。そして、多数の従業員と役員、株主が支え、各分野で社会に貢献する企業の存続に携わりたいという思いから、企業法務分野に関心を持ちました。さらに、以前から社会・経済に興味があり、その中心には多数の企業が存在するため、企業法務の案件に携わる中で、社会を知り、興味関心を追求できると考えました。また、進路との関係では、一般民事と企業法務について、一般民事事件を中心とする法律事務所から企業法務系法律事務所に移ることは中々難しいのに対し、その逆は比較的数が多いと言われているため、将来の選択肢を広げる意味で、まずは企業法務系法律事務所に所属し、関心分野が変わった際に移籍しやすい進路を考えました。

  • ■企業系法律事務所の他に応募した法律事務所、企業について教えてください

  • 法人・個人両方をクライアントとし案件を幅広く扱う法律事務所

  • 面接について

  • ■面接では、どのような内容が聞かれましたか

  • 弁護士を目指した理由、学生時代に頑張ったこと、これまでの成功体験・失敗体験、選択科目、キャリアビジョン(将来像について)、他社選考・応募先について聞かれました。

  • 就職先について

  • ■最終的に内定を受諾した法律事務所、企業について教えてください

  • 企業系法律事務所

  • ■現在の内定先に就職を決めた理由や内定を辞退された先の辞退理由を教えてください

  • 一番の決め手となったのは、面接やその後の懇親会にて事務所の先生方とお話しした際に、先生方のお人柄、雰囲気、将来の展望に魅力を感じ、一緒に仕事をしたいと感じたことです。前記のとおり、職場環境、特に事務所や先生方の雰囲気を重視していました。私は、法科大学院のエクスターンシップ、多数の法律事務所のインターン、就職活動の面接を通して、あらゆる法律事務所を中から経験し、各事務所の雰囲気、先生方の人柄、事務所の方針等を見て、自分の合う雰囲気、合わない雰囲気を学び、その時々の直感を意識していました。その上で、現在の内定先の面接・懇親会を経験した際、最も自分に合うと感じました。そして、就職活動の軸として重視していた他の点も、自身で納得がいったため、最終的に内定を受諾することにしました。

  • 後輩になる方々へ

  • ■後輩になる方々に就職活動におけるアドバイスがあればお願いします

  • ①情報収集の重要性
    企業法務系法律事務所は、法律事務所の就職活動の中でも特に早い時期から行われ、その時期も年々早まっているため、情報収集が非常に重要となります。特に、大手の法律事務所では、学部生、法科大学院入学直後から就職活動は開始しており、一歩遅れると応募すらできずに選考に進めないという可能性もあります。近年は、求人サイトも充実しているため、企業法務系法律事務所に関心を持った際には、なるべく早く情報収集を開始することを強くお勧めします。

    ②エントリーシート・自己分析
    企業法務系法律事務所に応募する際、必ずエントリーシート(ES)の提出を求められます。企業法務系法律事務所は、多数の受験生が応募をするため、まずは書類審査を通過し、インターンや面接での選考に進むことが非常に重要です。そのため、ESは、事務所の先生方が直接に会ってみたいと思えるような内容のものを作成してください。同期や先輩、先生等、他の人に添削してもらうことをお勧めします。ESから文章力、自己表現力が見られています。
    そして、ESでは、自身の性格や興味分野、過去に一番熱心に取り組んだこと、失敗を乗り越えた経験、どのように困難を乗り越えたなど、事務所によって様々な質問が求められます。そのため、ESを作成する度に、じっくりと自身を振り返る時間を作ると良いと思います。多数のESを見る採用担当者からすると、短時間で作成した内容の浅いESと、自身を深掘りし熟考して作成した内容の深いESでは、差は歴然だと思います。
    また、ESの写真は、採用担当者が最初に印象に残る点と聞いたので、写真館などで綺麗に撮影してもらうことをお勧めします。撮影費用以上の価値があると思います。