agent秘話
エージェントが語る!弁護士が転職を成功させるポイント1 ~企業法務ほとんど未経験の状態で、公設民事事務所からメーカーへ転職~
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本シリーズについて
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1.事案の概要
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2.転職成功のポイント
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3.マッチングで注意していること
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4.インハウスに転向する年齢
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5.転職先の企業について、弁護士の希望をどのように反映させるか
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本シリーズについて
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本シリーズでは、弁護士の転職エージェントの方から弁護士転職の成功事例を伺い、弁護士が転職活動をする際の秘訣やポイントをご紹介していきます。
今回は、民事系の公設事務所から、ほとんど企業法務未経験の状態で一部上場のメーカーへ転職を成功させた方についてのお話を伺いました。
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1.事案の概要
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当時経験約5年の弁護士で、転職前は民事系の公設事務所の所長をしていた方の事例です。地方の公設事務所なので、ほとんど企業法務の相談はありませんでした。
一般の民事事務所ではどうしてもできる仕事が限られるので「もっと大きなことをしたい」「できればグローバルな視点を持てる場所で働きたい」というご希望があり、インハウスへの転向を希望されました。
エージェントの方からマッチングできそうな会社を3社ご紹介し、3社とも内定が出ました。内定が出たとき、まだ公設事務所での任期が半年残っており、会社が待ってくれるかどうかわからなかったので交渉しましたが、企業側もこの弁護士の方を強く希望していたので半年待ってくれて、無事就職できました。
スムーズに運んだためご本人にストレスもなく、非常にうまくいったケースであると言えます。
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2.転職成功のポイント
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質問
―このケースでは、企業法務についてほとんど未経験な方が3社すべてに内定をもらい、半年も待ってもらって転職を成功させていますが、どういった点が成功のポイントとなったのでしょうか?
エージェント
それは、この方のお人柄によるところが大きいと考えています。弁護士が企業に転職する際には、これまでと大きな考えの変革を求められます。弁護士のように独立して業務を行うことはありませんし、年下でも先輩や上司には従わなければなりません。「弁護士だから」と言って特別扱いはしてもらえません。
こうした意識改革ができて柔軟に対応できる人でないと、企業に転職してもなかなかうまくいきませんし、そもそも内定をもらうことも難しくなります。
この方の場合、当初より謙虚で協調性の高いお人柄だったのですが、私の方からもこういった「マインド」をしっかりとアドバイスをいたしました。面接の際にもその姿勢が伝わり、採用につながったと考えています。
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3.マッチングで注意していること
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質問
―弁護士と企業をマッチングするとき、注意していることはありますか?
エージェント
いろいろとありますが、「無理をしすぎない」ことは大切です。無理というのは、あまりにハードルの高い企業を選ばないことです。たとえばこの方の場合、企業法務はほぼ未経験でしたので、大手商社などは難しい状況でした。そこでそういった企業以外でご希望に沿う会社を検討しました。
ご希望では「国際法務をやりたい」ということでしたので、グローバルに部品を供給している中堅どころのメーカー(一部上場)などが良いのではないかと考えて、3社を紹介しました。結果的に3社とも内定が出たので、会社の選び方は正しかったのではないかと考えています。
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4.インハウスに転向する年齢
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質問
―年齢的にはいつまでに転職するのが良いのでしょうか?
エージェント
できれば「30代半ば」までには転職するのが望ましいです。
30代後半になると、どうしても同年齢の人が役職付きになったりして会社で重要な立ち位置となります。会社側も即戦力を求めるので、いくら「弁護士」といえども未経験の状態で希望の企業へ転職することが難しくなってしまいます。
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5.転職先の企業について、弁護士の希望をどのように反映させるか
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質問
―転職先の企業について、弁護士側からはどの程度希望を聞くのでしょうか?
エージェント
明確な希望のある方については、はっきりと聞いてできるだけマッチング出来る企業を探します。
今回の件では、「今の一般の個人メインの仕事とは違って大きなことをやりたい」という漠然とした希望でしたので、面談を重ねて実際にどういった企業が良いのか、一緒に目標を定めていった感じです。
―相談者と二人三脚で転職を進めていくのですね。
エージェント
そういうことです。
企業法務についてほとんど未経験の状態でも、希望通りに一部上場企業に転職できるのは心強いと感じました。今後も弁護士が転職するためのポイントを、各エージェント独自のノウハウを交えてご紹介していきますので、お楽しみに!
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インタビュアー
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法律ライター 元弁護士
京都大学在学中に司法試験に合格、弁護士登録
勤務弁護士を経て法律事務所を設立、経営
現在は弁護士の実務経験を活かし、多数の法律メディア、法律事務所、弁護士などの法律関係者向けのメディアなどで執筆業を行う。
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