修習体験レポート
77期 Hさん 修習体験レポート~分野別実務修習編(千葉)~
- INDEX
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プロフィール
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分野別修習について
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後輩になる方々へ
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プロフィール
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年代:20代 性別:男性
修習地:千葉
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分野別修習について
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■分野別修習で、最も力を入れて取り組んだものとその理由を教えてください
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弁護
●理由
裁判修習や検察修習と異なり、与えられるものだけやっていればよいというわけではなく、自らやりたいことや疑問点を積極的に解消しようとする姿勢がないと指導担当弁護士とのコミュニケーションが続かないので、力を入れざるを得ませんでしたし、そうするとより楽しいと感じたからです。
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■分野別修習を受けた中で印象に残っている内容、経験について教えてください
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検察修習で、執行猶予のない懲役刑を選択して起訴し、求刑通りの判決が確定したことが印象に残っています。検察修習中に刑務所見学もありましたので、自らの判断で人1人を懲役刑をもって処罰することの重大さを痛感しました。また、このような重大な結果を導くのが検察官の仕事ですので、それに至る過程が非常に重要なのだと感じました。ただ、行為に対する責任を取ってもらうのが刑事裁判の目的であるので、その目的を達成することの必要性も感じました。
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■分野別修習を受ける中で就職の希望先に変化はありましたか
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導入修習では検察官の希望が高かったのですが、分野別修習、特に弁護修習を受ける中で、検察官と弁護士で迷うようになりました。弁護士の仕事の幅の広さや自由さ、依頼者を目の前にして仕事をすること、倒産事件の面白さを知ることができたことで、弁護士と迷いました。
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■各修習を受ける中で今までイメージしていなかったこと、ギャップなどはありましたか
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検察事務官や裁判所書記官の役割の重要性や、各人の能力の高さに驚きました。
実務を見て初めて彼らの存在を実感しますが、彼らがいないと司法は成り立たないと思うほど頼りがいがありました。
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■各修習を受ける中で事前に用意しておいた方がよかったもの、持参してよかったものがあれば教えてください
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法廷でメモを取るのに、バインダーがあれば便利だと思います。
また、警察署や拘置所、商工会、市役所その他外部の施設に行くときは、いちいち筆箱を出している暇や場所がなかったりするのでボールペンと小さいメモ帳をポケットに携帯しておくと便利です。
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■全国一斉起案に際して、事前にどういった準備(勉強)をしたか教えてください
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白表紙の復習です。どの科目(弁護は実施されません)もクールの頭に実施されますので、勉強時間は多くは取れないと思います。その中でできることは白表紙の復習ぐらいしかないと思いますし、それで十分だと思います。民裁や検察は起案の型がありますので、それを頭に入れた上で、要件事実や犯人性、刑法各論の勉強をするとよいと思います。任官希望者は少なくとも裁判起案ではAを取る必要がありますし、任検志望者もCは取らないようにしましょう。
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後輩になる方々へ
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■後輩になる方々へ修習におけるアドバイスをお願いします
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教官は、起案はそれなりにやればいいと言いますが、そんなことはないと思います。任官任検志望者はある程度力を入れて勉強する必要がありますし、そうでなくても、この時点で少なくとも型を身につけるぐらいに勉強しておくと、集合修習の起案の勉強が楽になります。民裁・刑裁・検察の各クールの頭に起案がありますので、少なくともその日までは起案の勉強をする方がよいと思います。ただ、それが終わればあとは起案のことは考えずに実務を学ぶとよいでしょう。
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