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エージェントが語る!弁護士が転職を成功させるポイント4~思い切って先に退職、転職活動に集中することで成功を収めたケース~

INDEX
  • 1.当初から「東京の企業内で働きたい」という希望を持っていた

  • 2.退職はスムーズに決まる

  • 3.事務所を退所して転職活動に専念した理由

  • 4.地方の弁護士が先に退所してから転職活動をするメリット

  • 5.地方からの転職活動で工夫したポイント

  • このシリーズでは、実際の弁護士の転職事例についてエージェントにインタビューをしています。

    今回は、地方の法律事務所に勤務していた女性弁護士が転職活動のために思い切って先に事務所を退職し、集中して活動することによってスピーディに希望する企業の内定を獲得できたケースをご紹介いたします。

  • 1.当初から「東京の企業内で働きたい」という希望を持っていた

  • 今回ご紹介する弁護士の先生は、地方で企業法務を中心とした事務所に就職されて1年半程度経験を積まれていた方です。
    もともと修習時代から「首都圏の企業で働きたい」というご希望をお持ちでしたが、「弁護士になったからには一度は法律事務所で働いておこう」と考えて、修習地の法律事務所に就職しておられました。

    雇用される当初から「いずれは東京の企業に転職したい」という希望を経営者弁護士にも伝えて了承を得ていた少し特殊な事例です。

    就職先の事務所では経営者弁護士とアソシエイトの1対1の環境でしたが、経営者弁護士のお人柄も良く事務所に来る事件も良質で、企業法務を中心に、民事家事幅広く経験することができました。

    ただ当初からの「東京で働きたい」という希望は変わらず、1年半ほどが経過した時点でボスに転職の希望を伝え、今回の転職に踏み切られました。

  • 2.退職はスムーズに決まる

  • 質問者
    なるほど、法律事務所への就職当初から「いずれ東京に行く」ことを前提に雇ってもらっていたというのは少し特殊な事例ですね。ただそういった経緯であれば、退職はスムーズだったのでしょうね?

    エージェント
    退職は極めてスムーズでした。経営者弁護士のお人柄も良かったですし、元からいずれは東京に行くという双方の共通認識があったので「移籍は事務所案件のペースが落ち着く夏頃が良いだろう」ということですんなり話がまとまりました。
    確かに当時、アソシエイトの先生は常時事務所事件を30~40件くらい抱えていてお忙しい状態ではあったのですが、3分の2程度を経営者弁護士に戻し、あとは転職後にも対応を続けることとして解決できました。
    またこの方が辞められた後の新人弁護士を雇う準備をして引継も行う余裕がありました。

  • 3.事務所を退所して転職活動に専念した理由

  • 質問者
    このケースでは、先生は法律事務所をいったん退所されてから転職活動をされていますが、なぜそういった選択をされたのでしょうか?先に辞めるとリスクが高いのではないでしょうか?

    エージェント
    先に退所したのは転職活動に専念するためです。当時先生がお住まいだった地域から東京までは、在来線で2時間、新幹線でも1時間がかかります。企業に就職するためには最低2回、ときには3回の面接があるので、法律事務所に勤務しながらの活動は厳しい面があります。在職しながら転職活動をしていてはいつ実現するか分からないので、私とも相談をさせていただきまして、思い切って先に退所する事に決めました。
    転職時期の目標を明確に7月1日入社と定め、できれば6月末には転職活動は終わらせるスケジュール感を前提に応募先企業を選定しました。

  • 4.地方の弁護士が先に退所してから転職活動をするメリット

  • 質問者
    先に退所してから転職活動に集中するとどのようなメリットがあるのでしょうか?辞めずに並行しながら転職活動をするケースとの比較も教えていただけると助かります。

    エージェント
    地方で働きながら新幹線で何度も東京に行くのは非効率的です。事務所の仕事で面接に呼び出された日に都合がつかなければどんどん先に延びてしまいます。転職活動をするときには1社ではなく多数の会社に応募するので、地方にいながら就職活動を行うのは非常に困難で、実現するとしても半年後、1年後などになってしまいます。
    この先生の場合、思い切って辞めてから転職活動することによって3週間程度で内定が決まったので、先に退職したメリットは大きくやはりこの選択は正しかったと考えています。

  • 5.地方からの転職活動で工夫したポイント

  • 質問者
    地方から転職活動を行うのに工夫した点はありますか?

    エージェント
    面接日程を極力まとめて往復する回数を減らし、連日続く場合には宿泊も利用しました。
    企業からレスポンスがあればどんどん日程を入れて積極的に活動することにより、非常に短期間での転職を成功させることができたと考えています。



    かねてからものづくりに興味があったということで、希望通りにメーカーに就職できたとのこと。法律事務所時代よりものんびり仕事ができて収入、福利厚生面も保障されており満足されているそうです。

    これから地方から東京の企業へ転職される方には非常に参考になりそうな事例ですね!

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  • インタビュアー

  • 法律ライター 元弁護士

    京都大学在学中に司法試験に合格、弁護士登録
    勤務弁護士を経て法律事務所を設立、経営
    現在は弁護士の実務経験を活かし、多数の法律メディア、法律事務所、弁護士などの法律関係者向けのメディアなどで執筆業を行う。

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