業界トピックス

アソシエイト弁護士(イソ弁)とは?年収や業務内容を解説

目次
  • 1.「イソ弁」と「アソシエイト弁護士」の違い

  • 2.「ジュニアアソシエイト」、「シニアアソシエイト」とは?

  • 3.アソシエイト弁護士、イソ弁の業務内容は?

  • 4.アソシエイト弁護士の年収

  • まとめ

  • サイト運営会社:株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社

  • 弁護士として勤務する場合、どのような条件の事務所に就職するかが重要です。
    特に「主な業務内容」や「年収」を把握しておかないと「考えていたのと違う」という状況に陥ってしまいます。

    勤務弁護士を一般に「イソ弁」「アソシエイト弁護士」と言いますが、イソ弁とアソシエイト弁護士は何が違うのか、また事務所によってはアソシエイト弁護士の中でも「ジュニアアソシエイト」と「シニアアソシエイト」が分けられている場合があるので、それぞれの違いを押さえおきましょう。

    今回は、各種のアソシエイト弁護士やイソ弁の業務内容、給料(年収)について解説します。

  • 1.「イソ弁」と「アソシエイト弁護士」の違い

  • 弁護士には、自分で事務所を経営している「経営弁護士(所長やパートナー弁護士)」と、事務所に雇われて勤務している「勤務弁護士」の2種類があります。中でも勤務弁護士を「イソ弁」や「アソシエイト弁護士」と言います。イソ弁とアソシエイト弁護士は、基本的に「同じもの」で、両方とも「勤務弁護士」です。

    昔は勤務弁護士と言えば「イソ弁」でした。しかし最近では、都市圏のM&Aや金融、渉外業務を行う大手の事務所や企業法務系が多い事務所などでは勤務弁護士を「アソシエイト弁護士」と呼んでいます。

    都会の大事務所で勤務弁護士を「イソ弁」と言ってもかまわないのですが、顧客(大手企業)などの手前もありますし、周囲の大手事務所でもすべて「アソシエイト弁護士」と呼んでいます。勤務弁護士本人らも「アソシエイト弁護士」と呼ばれる方が気分も良いものです。
    また「アソシエイト弁護士」という言葉は海外(アメリカ、イギリス)に由来するものですので、渉外業務をこなすなら「アソシエイト弁護士」の方が適切です。そこで大手渉外事務所では「アソシエイト弁護士」と言います。

    一方、地方で国内業務しか取り扱わない事務所の場合、わざわざアソシエイト弁護士などと言い直す必要はないので、昔ながらの「イソ弁」という呼称が使われるケースが多くなっています。

  • 3.アソシエイト弁護士、イソ弁の業務内容は?

  • アソシエイト弁護士やイソ弁の業務内容は、事務所によってかなり異なります。

    ◇アソシエイト弁護士の場合◇
    大手渉外事務所のアソシエイト弁護士の場合、以下のような仕事がメインです。
    ●契約書の作成、レビュー
    ●M&Aのデューデリジェンス実施、報告書の作成
    ●特許関係の業務
    ●証券化
    ●株主総会対策などの企業法務
    ●渉外案件
    上記のような業務を、パートナー弁護士や先輩弁護士を手伝いつつ行っています。

    ◇イソ弁の場合◇
    地方の個人事務所などのイソ弁の場合、一般民事や家事事件、刑事事件のサポートが主な業務内容です。また事務所の事件以外に「個人事件」として自分の事件をとり、処理して利益を上げている方も多数おられます。
    ●債務整理
    ●離婚
    ●相続
    ●不動産
    ●労働関係
    ●中小企業法務
    ●刑事事件
    事務所にもよりますが、ボス(経営者)の事件や個人事件として、上記のような仕事をこなしています。

  • 4.アソシエイト弁護士の年収

  • 気になるアソシエイト弁護士やイソ弁の年収はどのくらいになっているのでしょうか?

    ◇アソシエイト弁護士の場合◇
    アソシエイト弁護士の場合、地域や事務所の規模・種類、「ジュニアアソシエイトかシニアアソシエイトか」によって大きく年収が異なります。
    東京の大手渉外事務所の場合、入所当時のジュニアアソシエイトの時代から年収が1000万円を超えていることが通常です。シニアアソシエイトに昇格すると1500万円程度にはなるでしょう。
    ただアソシエイト弁護士とは言っても大手渉外以外の事務所や地方都市の場合には、1000万円を切るケースも珍しくありません。

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    ◇イソ弁の場合◇
    地方のイソ弁の場合、給料は高くありません。事務所にもよりますが、400~600万円程度が標準的です。
    ただしイソ弁の場合「個人事件」による収入がかなり影響してきます。多くの個人事件をこなして給料を大きく上回る収入を上げているイソ弁も珍しくはなく、そういった場合には年収1000万円を軽く超えることもあります。

    収入だけを比べると、一概に「大手のアソシエイト弁護士の方が上」とは言えません。

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  • 記事提供:法律ライター 元弁護士

    京都大学在学中に司法試験に合格、弁護士登録
    勤務弁護士を経て法律事務所を設立、経営
    現在は弁護士の実務経験を活かし、多数の法律メディア、法律事務所、弁護士などの法律関係者向けのメディアなどで執筆業を行う。

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