若手弁護士の就職・転職 司法試験順位や法科大学院の成績はどこまで影響する?|弁護士や法務の転職・求人情報なら「弁護士転職.jp」

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若手弁護士の就職・転職 司法試験順位や法科大学院の成績はどこまで影響する?

  • 1~3年目の若手弁護士の方が就職・転職活動をされるときには「司法試験の合格順位」が非常に重要な評価要素となります。またロースクールでの成績も評価されます。
    実際、採用時にこれらの評価がどのくらい影響してくるものなのか、転職エージェントに実情を聞いてみました!

  • 法科大学院や司法試験の成績は、どのくらい重視されているのか?

  • インタビュアー
    弁護士が就職活動を行うとき、法科大学院や司法試験の成績はどのくらい重視されるのでしょうか?ズバリ教えて下さい。

    エージェント
    特に法律事務所では、司法試験の順位を重視する傾向があります。若手(1~3年目)の弁護士の場合、人気のある事務所ですと司法試験の合格順位が低いと面接にすら進めないことも少なくありません。法科大学院のランクや成績も関係しますが、司法試験の順位ほどの影響はないと感じます。

  • 成績表の中で特に重視される部分とは?

  • インタビュアー
    司法試験の成績表には総合順位、科目別の短答順位、論文順位などがありますが、特に重視されるのはどのような点なのでしょうか?

    エージェント
    まずは総合順位がみられます。次に重要なのが「論文の判定(A判定、B判定等)」です。短答より論文の成績の方が重視されるように感じます。
    また「科目」も意外と重要です。
    たとえば民事系の事務所では、刑法や刑事訴訟法はA判定でも民法や民事訴訟法がC判定の方が面接に来られたら当然気にされます。ときには面接の場で「~のケースではどのようになるか?」などの口述試験めいた質問が行われるケースもあります。

  • 成績を重視しない事務所はないのか?

  • インタビュアー
    司法試験の成績等を重視しない事務所はない、あるいはほとんどないのでしょうか?

    エージェント
    司法試験等の成績を重視しない事務所はもちろんあります。感覚的には「半数近く」の事務所はさほど気にしていないと思います。ただしどこの事務所が評価を気にする、しないという情報は「ひまわり」には掲載されないので、個別にエージェントに確認していただかないと入手できないと思います。

    また司法試験の成績を重視する事務所でも、成績が良ければ即採用というわけではありません。経営者との相性やコミュニケーション力が非常に重要で、その点が欠け落ちていると面接で落ちてしまうケースもあります。

  • 成績を重視する事務所としない事務所の傾向や見分け方はある?

  • インタビュアー
    このタイプの事務所は成績重視、反対にこういったタイプの事務所は重視しない、などの傾向や見分け方はありますか?

    エージェント
    大手渉外系事務所やそれなりに名の通った事務所などではどうしても成績が重要視されます。人気が高いので「足切り」をもうけて採用活動を効率化している側面もあります。たとえば「800番以内」を要件としているケースなどがあります。
    また企業法務案件を扱う事務所では成績だけではなく「英語力」が重視される傾向もあります。

    一般の民事系の法律事務所の場合、企業法務系事務所ほど順位が重要視されませんが、やはり大学や法科大学院における民放系科目の成績、司法試験の短答・論文の民法・民事訴訟法の評価は参考にされると思います。

  • 司法試験の成績が振るわなかった場合はどのような点に注意して就職、転職活動をすれば良い?

  • インタビュアー
    司法試験の成績が振るわなかった方へアドバイスはありますか?

    エージェント
    まずは「早期に就職活動を開始すること」です。次に「たくさんの事務所にあたること」です。
    成績を重視しない法律事務所も実は結構たくさんありますが、多くの事務所にあたらないとそういった事務所にアクセスできません。時間が経つとどんどん選択肢が少なくなり、成績重視の事務所にしかアクセスできずに就職が困難になる状況もありえます。
    また希望する事務所の事前調査も重要です。ボスがどういう方なのか、どういった案件を主に取り扱っているのか、過去に取り扱った有名なケースや過去に執筆した文献などがないか徹底的に調べて、面接でアピールすると印象が良くなります。

    あとは「ポジティブ」でいることです。司法試験の順位が低かった方はどうしてもそのことを気に病んでネガティブになりがちですが、そのようなことを悩んでいてもどうしようもありませんし、先方に与える印象も悪くなります。
    それよりはポジティブに「事務所に入って何がしたいか」「目指す弁護士像」「事務所へどのように貢献できるか」など積極的にアピールすることを考えましょう。

  • 重要なのはコミュニケーション能力

  • エージェント
    弁護士は「人を相手にする仕事」なので、最終的にコミュニケーション能力が重要です。身だしなみや話し方といったスキルはもちろんのこと「人柄」によって採否が決まるケースも多々あります。
    「法律知識は入所後いくらでも教えられる。重要なのはコミュニケーションスキル」という考えの事務所もあるので、試験の成績に一喜一憂せず、コツコツと就職、転職活動の計画を立てていってもらえたらと思います。

    「順位を重視しない事務所」の情報はエージェントにご相談いただけましたらお伝えできますし、面接対策なども一緒に検討させて頂きますので、ぜひご利用ください。


    ロースクールや司法試験の成績を気にされている先生には有益な情報だったのではないでしょうか?
    ぜひとも参考にしてみてください。

  • インタビュアー

  • 法律ライター 元弁護士

    京都大学在学中に司法試験に合格、弁護士登録
    勤務弁護士を経て法律事務所を設立、経営
    現在は弁護士の実務経験を活かし、多数の法律メディア、法律事務所、弁護士などの法律関係者向けのメディアなどで執筆業を行う。

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